機内持ち込み手荷物のルール
国際線の機内持ち込み手荷物には、サイズと重量の制限があります。航空会社や座席クラスによって制限は異なりますが、一般的なルールを押さえておきましょう。
一般的なサイズ制限
多くの航空会社では、機内持ち込み手荷物のサイズ制限を以下のように設定しています。
- 3辺の合計: 115cm以内(縦55cm×横40cm×奥行25cm程度)
- 重量: 7~10kg以内(航空会社によって異なる)
- 個数: 手荷物1個に加え、ハンドバッグやPCバッグなどの身の回り品1個
主要航空会社の制限比較
- ANA・JAL: 3辺の合計115cm以内、重量10kg以内
- ユナイテッド航空: 縦56cm×横35cm×奥行22cm以内、重量制限は座席クラスにより異なる
- シンガポール航空: 3辺の合計115cm以内、重量7kg以内
制限を超える手荷物は搭乗口で受託手荷物として預けるよう求められる場合があります。追加料金が発生することもあるため、事前にサイズと重量を確認しておきましょう。
受託手荷物の重量制限
受託手荷物(チェックインカウンターで預ける荷物)の許容量は、航空会社と予約クラスによって大きく異なります。個数制と重量制の2つの方式があります。
個数制(ピースシステム)
主にアメリカ路線で採用されている方式です。1個あたりの重量上限は23kgが一般的で、エコノミークラスでは通常2個まで無料です。ビジネスクラス以上では3個まで無料の場合もあります。
重量制(ウェイトシステム)
アジアやヨーロッパ路線で多い方式です。エコノミークラスでは合計20~30kg、ビジネスクラスでは30~40kgが一般的な許容量です。
超過料金に注意
制限を超えた場合は超過料金が発生します。超過料金は航空会社や路線によって異なりますが、1kg超過ごとに数千円、あるいは1個追加ごとに1万円以上かかることもあります。事前にオンラインで追加手荷物を購入しておくと、空港で支払うよりも割安になる場合があります。
帰国時にお土産で荷物が増えることを見越して、往路は許容量に余裕を持たせておくことをおすすめします。
液体物の持ち込み制限
国際線の機内に液体物を持ち込む場合は、厳格なルールが適用されます。このルールは2006年にテロ対策として導入され、現在も世界中の空港で統一的に運用されています。
基本ルール
- 液体物は100ml以下の容器に入れる(容器の容量が100mlを超えていると、中身が少なくても持ち込み不可)
- 容器は容量1リットル以下の透明なジッパー付き袋(縦横の合計が40cm以内)に入れる
- 一人あたり袋は1つのみ持ち込み可能
- 保安検査時に袋をバッグから取り出して提示する
液体物に該当するもの
飲料水やジュースだけでなく、以下のものも液体物として扱われます。
- 歯磨き粉、シャンプー、化粧水、日焼け止め
- ジェル状の整髪料、マスカラ、リップグロス
- ヨーグルト、ジャム、味噌などのペースト状食品
- スプレー缶(制汗スプレー、ヘアスプレーなど)
保安検査場を通過した後の免税店で購入した液体物は、密封された袋に入れてあれば制限なく機内に持ち込めます。ただし、乗り継ぎがある場合は経由地の保安検査で没収される可能性があるため注意が必要です。
持ち込み禁止品リスト
航空機の安全を確保するため、機内への持ち込みが禁止されている物品があります。受託手荷物としても預けられないものもあるため、しっかり確認しておきましょう。
機内持ち込み・受託手荷物ともに禁止
- 爆発物(花火、クラッカーを含む)
- 引火性液体(ライター用燃料、ペンキなど)
- 毒物・有害物質
- 高圧ガス(キャンプ用ガスボンベなど)
- 腐食性物質(強酸、強アルカリなど)
機内持ち込み禁止(受託手荷物は可能)
- はさみ(刃体6cm超)、カッターナイフ
- バット、ゴルフクラブなどのスポーツ用品
- 工具類(ドライバー、レンチなど15cmを超えるもの)
受託手荷物のみ禁止(機内持ち込みは可能)
- リチウムイオン電池を内蔵するモバイルバッテリー
- 電子タバコ
- 予備のリチウム電池(ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込みも不可)
判断に迷う物品がある場合は、事前に航空会社に問い合わせるか、国土交通省の「航空機内への危険物の持込みについて」のページで確認してください。
LCCの荷物ルール
LCC(格安航空会社)は、大手航空会社(FSC)と比べて荷物に関するルールが厳しく、追加料金が発生しやすい点に注意が必要です。
LCCの特徴的なルール
- 受託手荷物は基本有料: 最安の運賃プランでは受託手荷物が含まれないことがほとんど。事前にオンラインで購入すると空港で追加するより安い
- 機内持ち込みの重量が厳格: 7kgまでの航空会社が多く、出発ゲートで計量される場合がある。超過すると追加料金が発生する
- 身の回り品の制限: 一部のLCCでは最安運賃で持ち込めるのが身の回り品1個のみで、キャリーバッグは別料金
主要LCCの荷物料金比較
- ピーチ: 機内持ち込み7kg以内で2個まで。受託手荷物はプランにより有料
- ジェットスター: 機内持ち込み7kg以内。受託手荷物は事前購入で片道1,000円台から
- エアアジア: 機内持ち込み7kg以内で1個。受託手荷物は事前購入が必要
LCCを利用する場合は、荷物の追加料金を含めた総額で比較することが大切です。荷物料金を加えるとFSCと大差ない場合もあります。コンパクトに荷造りして機内持ち込みだけで済ませれば、LCCのメリットを最大限に活かせます。